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巻き爪は歩くと本当に治るの?医師が解説する治療と改善方法

巻き爪の基本的な症状とメカニズム

巻き爪とは爪の内側や外側が指にまきつくようになっている状態のことです。そもそも爪は足のうらにかかる力に対抗するようにわん曲しています。このわん曲がひどくなると、爪の内側や外側の指にまきつくようになります。

巻き爪が発生する主な原因

爪は足のうらにかかる力に対抗するようにわん曲しているので、足のうらからの力がかからなくなると過度にわん曲が強くなってしまいます。寝たきりになったり、あまり歩かなくなると足のうらからの力があまりかからなくなって、まき爪がひどくなることがあります。その他にも靴によって爪に横から力が加わってまきこむような変形がおこってしまうこともあります。

放置すると起こりうる問題と合併症

巻き爪は足の親指にみられやすいですが、どの指にもできます。巻き爪自体は症状がなければ、そのままでも問題はありません。

ただ、巻きが強くなって、爪の横の皮膚にあたったり、くいこんだりすると赤く腫れたり、痛みが出ることがあります。

巻き爪は歩くことで本当に改善できるの?

歩行による巻き爪改善のメカニズム

歩くことで足うらから適度な圧力がかかって爪を押し上げます。それによってあまり過度なわん曲にならなくなります。しかし、すでに痛みがある場合にはまず巻き爪の治療をおこなってからしっかりと歩くことをおすすめします。また、窮屈なくつをはいていることで巻き爪になっている場合は自分の足にフィットしたくつにかえる必要があります。

正しい歩き方のポイントと注意点

巻き爪の人に限らず、正しい歩き方は重要です。かかとから着地して足裏からつま先へと体重移動してつま先で地面をけり出します。また背筋をまっすぐにしてやや後ろ体重を意識して前屈みにならないようにしましょう。

期待できる効果と改善までの目安

歩行やくつに着目してきちんと歩くようにすることで根本的に巻き爪が改善されることが期待できますが、効果が現れるには数ヶ月以上を要するでしょう。

巻き爪の効果的な治療方法

自宅でできる巻き爪の改善方法

巻き爪自体を自分でなんとかするのは難しいですが、現在では市販の巻き爪対策グッズもみかけます。テープで皮膚を引き下げたり、ワイヤーで爪を持ち上げたりするようなものもあるようです。

運動療法による巻き爪の治療

自分にフィットする靴をはいてしっかりと足裏を使って歩くことが大切です。また、足底筋の訓練として足裏方向へ踏み込む運動をしたり、足の指でグー・チョキ・パーをしたり、椅子に座って足裏でボールを転がすのもよいでしょう。ただ、すでに痛みがあるような場合にはまず治療を先におこなうことが必要です。

専門医による治療オプション

専門医でできる巻き爪矯正の方法は様々あります。爪に穴をあけてワイヤーを通してわん曲を矯正する方法、爪の横にワイヤーを引っ掛けて巻き上げる方法、爪に硬化ジェルを塗って爪をゆっくりと持ち上げる方法など様々な方法があります。

また、巻き爪が皮膚に食いこんで炎症をおこす陥入爪(かんにゅうそう)になっている場合にはこれらの治療に加えて局所麻酔をおこなって皮膚に食いこんでいる爪を縦方向に切る手術が必要になることもあります。

巻き爪の予防と再発防止のポイント

日常生活での予防対策

足の爪は手の爪のようにカーブを描いて切るのとはちがって横にまっすぐ切るスクエアオフが基本です。深爪をしてしまうと、巻いている爪が伸びてきた時に皮膚に当たって痛みを感じることがあります。爪も皮膚と同じように保湿が大切です。そのためお風呂上がりには顔や手と同じように足と足爪も保湿クリームなどで保湿するように心がけましょう。

適切な靴選びと足のケア方法

合っていない靴は巻き爪の原因にもなります。つま先に余裕があって横幅もきゅうくつになっていない靴を選ぶことが大切です。

靴選びに不安がある人はシューフィッターがいる靴屋さんで自分に合う靴を探すのがいいと思います。

継続的なセルフケアの重要性

爪の保湿・手入れ、足裏の運動、靴えらびを継続的におこなうことができれば巻き爪は治るかもしれませんが、なかなか足中心の生活を送ることは現実的には難しいかもしれません。自分の好きなおしゃれな靴を自由に履くことも大切だと思います。そのため、自分にできるいくつかの取り組みをしつつ、巻き爪と付き合っていくということになる人が多いかもしれません。

まとめ:巻き爪を改善するために

症状別の対処方法まとめ

痛みを伴わない巻き爪の場合には爪の手入れ、足裏の運動、靴えらびなどで対処可能なことも多いと思います。ただ、巻きが強くなってきたり、痛みを伴うようになれば、自分で処置するのはなかなか難しいので、医療機関を受診していただくのがいいと思います。

かかりつけ医に相談すべきタイミング

痛みや腫れがある時にはもちろん医療機関を受診しましょう。そこまでいかなくて、たとえ気になる程度であっても気軽に色々と相談できるのがかかりつけ医のいいところです。足爪や足のことで気になることがある人は気軽にかかりつけ医に相談しましょう。

二ノ切やまもとクリニックでは巻き爪矯正も行っています


当院では巻き爪矯正についてはVHO式矯正法・ワイヤー法・硬化ジェル法などをおこなっています。いずれも保険適応にはならないので自費診療としておこなっています。料金については自費診療の項目を参照ください。保険診療の範囲でおこなう場合はこれらの方法ではないものを選択します。陥入爪に対する治療は保険診療の対象となっています。まずはご相談ください。

当院のコラムは全て医師が監修しています
プロフィール

二ノ切やまもとクリニック 院長

山本 将士

・神戸大学医学部医学科 卒業
・神戸大学大学院 卒業
・大阪府済生会中津病院 外科
・神戸大学医学部附属病院 食道胃腸外科
・大阪府済生会中津病院 外科
・ニノ切やまもとクリニック 開院

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アクセス

クリニック名 二ノ切やまもとクリニック
住所・所在地 〒560-0084 豊中市新千里南町2丁目6-18
カーサマリーナモンテカルロ1階
電話番号
アクセス 桃山台駅から徒歩10分
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きむら眼科クリニック、日本調剤薬局と兼用ですが、満車になっていることはほとんどありませんので、どうぞお車でお越しください。
日本調剤薬局すぐ北の信号のない交差点を曲がると右側に2つ駐車場があります。奥側の駐車場のさらに左奥の10台分です。
車をとめたら駐車場の奥にエレベーターがありますので、クリニック階でおりれば、手前がきむら眼科クリニックで、そのとなりが当院となっています。
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