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多汗症とは?症状・原因・治療法をわかりやすく解説

手汗を拭く人―多汗症のセルフケアイメージ

「手汗が多く他人に触れられない」「脇汗が多くて服に汗ジミがつく」

このような悩みを抱えていませんか?それは単なる汗かきではなく、多汗症(たかんしょう)の症状かもしれません。

本記事では、多汗症の症状や原因、セルフチェック、治療法についてわかりやすく解説します。

多汗症とは?

多汗症で悩む女性

汗は本来、体温を調整するために必要なものです。しかし、多汗症では必要以上に汗が出てしまい、日常生活に支障をきたします。「単なる汗かき」とは異なり、治療の対象となる病気です。

発汗と多汗症の違い

通常の発汗は、運動時や暑い環境下で体温を下げるために起こる生理的な反応です。一方、多汗症の発汗には以下のような特徴があります。

【多汗症の発汗の特徴】

  • とくに暑くない時でも汗が出る
  • 緊張すると発汗量が増える
  • 周囲の人と比べても汗の量が多い
  • 手のひら、脇、足裏など特定の部位に集中することが多い
  • 仕事、対人関係など日常生活に支障をきたす

このように、明確な誘因がないにもかかわらず過剰な汗が出る場合、多汗症を疑う必要があります。

多汗症で悩む人の割合と現状

国内の調査によると、原発性局所多汗症の有病率は人口の約10%程度とされ、決して珍しい疾患ではありません。しかし、実際に医療機関を受診した人は少なく、「体質だから仕方ない」と諦めて医療機関を受診しない方が多いのが実情です。

10代の頃に症状が現れることも多く、学校生活や勉強に支障をきたすことがあります。また、制汗スプレーや制汗シートなどをいろいろ試しても改善が見られないこともあります。

しかし、多汗症は適切な診断と治療によって症状を改善できるケースがあるため、早めに対処することが重要です。

多汗症の主な症状

多汗症の症状は出現する部位によって異なります。ここでは代表的な部位ごとの症状を解説します。

手汗がひどい(手掌多汗症)

手汗がひどい状態(手掌多汗症)

手汗がひどい状態は、手掌(しゅしょう)多汗症と呼ばれ、多汗症の中でも特に多く見られるタイプです。

  • 手のひらからしたたり落ちるほど大量に出る
  • 書類やノートが濡れる
  • 人と握手することに強い抵抗を感じる
  • 緊張するとさらに汗が多く出る

脇汗がひどい(腋窩多汗症)

脇汗がひどい状態(腋窩多汗症)

脇汗がひどい状態は、腋窩(えきか)多汗症と呼ばれ、衣服に大きな汗ジミができ、外出することに抵抗を感じたり、何度も着替えなければならないという方が少なくありません。

  • 洋服の色や素材選びのときに汗が目立ちにくいものしか選べない
  • 夏でも薄着になれない
  • 手を挙げられない
  • 汗による蒸れや臭いが気になる

顔汗がひどい(顔面多汗症)

額や頬から滝のような汗が流れる場合を顔面多汗症といいます。メイクが崩れたり、人と会って話すことに苦手意識をもつこともあります。

  • いつもタオルを持ち歩く
  • 人と会うのが苦手になる
  • 隠すことができないのでつらい

足裏の汗がひどい(足底多汗症)

足裏の汗がひどい状態を足底多汗症といいます。足の多汗症は靴の中が常に湿った状態になり、臭いや水虫の原因になることもあります。

  • 靴下がびしょぬれになる
  • 何度も靴下をはきかえる
  • サンダルがはけない

多汗症の原因

多汗症の原因を理解することは、適切な治療への第一歩です。原因は大きく分けて2種類に分類されます。

自律神経のトラブルによる原発性多汗症

原発性多汗症は、明確な基礎疾患がないにもかかわらず発症するタイプで、多汗症の多くを占めます。主な要因は自律神経の過剰反応で、ストレスや緊張、不安などにより発汗を促す神経が過敏に反応することで起こると考えられています。

病気や薬剤による続発性多汗症

続発性多汗症は、何らかの基礎疾患や薬剤の副作用によって発症するタイプです。原因となる主な疾患には以下があります。

  • 感染症
  • 甲状腺機能亢進症(バセドウ病)
  • 糖尿病
  • 更年期障害
  • 薬剤性
  • 脳梗塞
  • 末梢神経障害

全身性の発汗や急に症状が出た場合などには、続発性多汗症の可能性を念頭に置く必要があります。

多汗症の種類と見分け方

多汗症の種類を理解することで、自身の病状を客観的に把握できます。

全身性多汗症と局所性多汗症の違い

多汗症は発汗範囲によって全身性と局所性に分類されます。全身性多汗症は体全体に汗をかくタイプで、何らかの原因がある続発性であることが多く、原因となる病気が隠れていないか確認することが重要です。

局所性多汗症は手のひら、脇、足の裏、顔など特定部位に過剰な汗が出るタイプで、原発性多汗症に多く認められます。

多汗症セルフチェック

以下の多汗症セルフチェック項目で、2つ以上当てはまる場合は受診を検討しましょう。

  1. 週に1回以上、過剰な発汗のエピソードがある
  2. 左右対称に発汗する
  3. 睡眠中は発汗が止まっている
  4. 25歳以下で症状が現れた
  5. 家族に同様の症状を持つ人がいる
  6. 日常生活に支障をきたしている

これらは原発性局所多汗症の診断で参考にされる項目です。当てはまる項目が多い場合は、多汗症の可能性があります。

多汗症の治療

多汗症は適切な治療法により、症状をコントロールできる疾患です。

主な多汗症治療法

多汗症のボトックス治療(腋窩への注射)

多汗症で病院は何科を受診すべきか迷う方が多いですが、まずは皮膚科の受診をおすすめします。他にも形成外科、内科などでも対応可能な場合があります。主な治療法としては以下のようなものがあります。

  • 塩化アルミニウム外用薬(発汗を抑制)
  • 抗コリン薬の外用薬、内服薬(自律神経に働いて発汗を抑制)
  • イオントフォレーシス療法(微弱な電流を流して発汗を抑制)
  • ボトックス注射(神経を遮断して発汗を抑制)

発汗の部位によって治療法が異なるため、医師と相談しながら治療法を選択します。当院では抗コリン薬の外用薬、内服薬を扱っています。

急に汗が増えた場合や、全身に過剰な汗をかく場合は、背景に病気が隠れていることがあります。必要に応じて血液検査などを行い、原因疾患がないか確認します。

日常生活でできるセルフケア

医療機関での治療と並行して、日常生活でのセルフケアも重要です。ストレスを減らす、辛い食べ物を控える、規則正しい生活を送るなどが効果的です。また、バランスのとれた食事と適度な運動とリラクゼーションをおこなうことで、自律神経のバランスを整え、発汗のコントロールにつながります。

多汗症の症状と原因を正しく理解し、自分に合った対処法を見つけることが、快適な日常生活への第一歩です。一人で悩まず、医療機関に相談してみましょう。


二ノ切やまもとクリニックの多汗症治療

豊中市にある二ノ切やまもとクリニックでは多汗症の治療(抗コリン薬の外用薬、内服薬)を行っています。「市販の制汗剤では改善しない」「日常生活で困っている」という方は、お気軽にご相談ください。保険診療で対応可能な場合があります。

当院のコラムは全て医師が監修しています
プロフィール

二ノ切やまもとクリニック 院長

山本 将士

・神戸大学医学部医学科 卒業
・神戸大学大学院 卒業
・大阪府済生会中津病院 外科
・神戸大学医学部附属病院 食道胃腸外科
・大阪府済生会中津病院 外科
・ニノ切やまもとクリニック 開院

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