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肥厚爪の原因と治療法!専門医が教える正しいケア方法とは?

爪が分厚くなって、見た目が気になる、爪が切りにくい、当たると痛みを感じる、、、など肥厚爪でお悩みの方は少なくありません。肥厚爪は予防や自宅での対応ができる場合もあります。本記事では、専門医の意見を交えながら、肥厚爪の原因から具体的な治療法、自宅でできるケア方法まで、詳しく解説していきます。

肥厚爪とは?症状と特徴を詳しく解説

肥厚爪とは、通常よりも爪が厚くなった状態のことです。
足爪に見られることがあり、爪が厚く硬くなって、色が茶色っぽく変化することもあります。また、表面がでこぼこになったり、爪の上にもう一枚爪がのっているようになったり、爪が途中で分かれてしまうこともあります。

肥厚爪の主な症状

  • 爪が通常よりもぶ厚くなる
  • 爪が硬くて普通の爪切りでは切りにくい
  • 靴が爪に当たると痛みを感じることがある
  • 爪が変色したり、透明でなくなる

正常な爪と肥厚爪の違い

正常な爪はうすくて、やや透明で、やわらかさも持っています。それに比べて、肥厚爪はぶ厚くて、硬くなって、透明ではなく濁ったり変色しているなどの特徴があります。表面はでこぼこして、途中で割れていたり、重なっていたりさまざまな形になっています。

肥厚爪の進行度合いについて

最初は爪がわずかに厚くなる程度ですが、経過とともに厚みが増して、靴下を履く時にひっかかったり、靴に当たると痛みが出ることもあります。

肥厚爪の原因

加齢による肥厚爪

加齢に伴い、新陳代謝が低下することで爪の成長が遅くなり、厚く硬くなる傾向があります。血行不良や乾燥も原因として挙げられます。

外傷による肥厚爪

外傷などで爪が剥がれたり、一部が浮いてしまったりすると、その後の爪の生え方がそれまでと変わってしまうことがあります。

基礎疾患が原因の肥厚爪

糖尿病や閉塞性動脈硬化症など足の血流が低下するような病気や、抗がん剤による副作用、爪白癬などが肥厚爪を引き起こすことがあります。

放置すると起こりうる合併症

肥厚爪を放置すると、爪周囲の皮膚やとなりの指にあたって、痛みが出たり、炎症を起こすことがあります。また、肥厚爪が靴下に引っかかったり、どこかにぶつけたりすると爪が剥がれたり浮いたりすることもあります。

日常的な予防措置

爪を清潔に保って、爪周囲の皮膚とともにお風呂上がりに保湿することが大切です。あとは何より自分の足爪をときどき観察することが重要です。そもそも足爪をほとんど見ることがなくて肥厚爪になっていることに気がついていない人も多くいます。

病院での治療方法

保存的治療

肥厚爪は普通の爪切りではなかなか切れないので、ニッパーなどを使って切ったり、グラインダーというマシンを使って厚みを削って薄くする方法があります。ただ、爪切りや肥厚爪の処置は保険適用とならず、自費診療となることも多いので、各医療機関に問い合わせてみましょう。

外科的治療

肥厚爪だけで爪の除去が必要になることはほとんどありませんが、周囲皮膚に刺さって陥入爪になっている場合には局所麻酔をして部分的に爪を除去することもあります。

症状別の推奨される治療法

軽度の肥厚の場合は爪を清潔にして保湿することでそれ以上の悪化を防止することはできるかもしれません。しかし、多くは爪の環境・靴・歩き方などから肥厚爪になっているので、徐々に進むことが予想されます。ある程度ぶ厚くなると爪切りができなくなったり、見た目が気になってしまいます。しかし、自分で薄くするなどの処置をすることは難しいので、足爪を扱っているクリニックや病院、フットケアサロンで処置を受ける必要があります。

正しい爪の切り方

基本的な手順

爪切りやニッパーを使って、横方向に直線的に切ります。端がとがっていると引っかかったり割れたりするので端は落としましょう。

避けるべきこと

深爪や指の爪のように曲線的に切ることは避けましょう。巻き爪や陥入爪を起こしてしまうこともあります。

適切な靴選びのポイント

サイズ選びの基準

足の形に合った適切なサイズを選び、足先に十分な余裕がある靴を選びましょう。とくにシューフィッターと呼ばれる靴の専門家がいる靴屋さんで相談しながら選ぶことが大切です。

素材と構造

通気性の良い素材や、クッション性の高い靴底を選ぶことで爪への負担を軽減できます。これについても自分の判断だけではなく、シューフィッターに相談することがいいでしょう。

日々の予防ケアのコツ

基本的なケア

足を毎日洗い、爪を清潔にして爪を含めた足を保湿する習慣を身につけましょう。

生活習慣の改善

歩くことが爪の形を保ち、足の健康を保つことにつながります。エレベーターではなく階段を使うようにしたり、週末にウォーキングするなど歩くことを習慣づけることは足の健康を保つだけではなく、高血圧・糖尿病・脂質異常症・痛風などの生活習慣病の治療や予防にもつながります。

二ノ切やまもとクリニックでは肥厚爪の治療を行っています

当院では、肥厚爪に関する治療をおこなっています。
豊中市周辺にお住まいの方は是非お気軽にご相談ください。

専門家が解説する肥厚爪Q&A

Q1. 肥厚爪は治療で完全に治りますか?
爪を薄くすることはできますが、一回の治療で治ることはありません。その後に生えてくる爪は分厚くなったり、重なり合ったりします。数ヶ月ごとに何度か治療を繰り返していくと徐々に爪の形が良くなってきます。

Q2. 肥厚爪は感染しますか?
肥厚爪は感染しませんが、爪水虫によって起こっている肥厚爪もありますので、その場合はバスマットやじゅうたんなどを介して家族に水虫を感染させることがあります。

Q3. 自分で肥厚爪を削っても大丈夫ですか?
やすりなどで削ることはできると思いますが、ある程度の厚みになるとマシンなどを使って削る必要があるので、自分でやることは難しいと思われます。足爪を扱っているクリニックや病院、フットケアサロンなどでやってもらうのがいいでしょう。

Q4. 爪白癬(爪水虫)との違いは何ですか?
爪白癬(爪水虫)は白癬菌が爪や爪の下の角質に侵入して爪がボロボロになってしまう病気で、爪が分厚くなることが多いです。つまり肥厚爪の中には「爪白癬とは関係のないもの」と「爪白癬による肥厚爪」があるということです。爪白癬かどうかを診断するには足爪を扱っているクリニックや病院で顕微鏡検査や抗原検査をうける必要があります。

Q5. 肥厚爪になりやすい人の特徴は?
糖尿病や閉塞性動脈硬化症などの病気をもっている人や、抗がん剤を投与されている人、爪白癬がある人、爪が剥がれたり一部が浮いてしまったりしたことがある人、寝たきり・車椅子・杖歩行などで歩くことが少なくなっている人などが肥厚爪を起こしやすいと考えられます。

Q6. 爪のケアに適した市販薬はありますか?
爪の保湿が重要ですが、専用のものである必要はなく、お風呂上がりに手や顔に塗っている保湿剤を足と爪にも塗るのがいいと思います。ただし、水虫の場合は湿潤環境が水虫の増殖を助けてしまいますので水虫のいる局部を乾燥させる必要があります。

Q7. 肥厚爪の治療にはどのくらいの期間がかかりますか?
一度薄く削っても、次に生えてくる爪は分厚くなったり、重なり合ったりします。2-3ヶ月ごとに何度か治療を繰り返していくと徐々に爪の形が良くなってきます。そのため、頻繁な通院は必要ありませんが、半年以上の期間がかかることが多いです。

Q8. 肥厚爪が悪化しないようにするには?
爪を清潔にして、保湿して、適切な靴をはいて、日常的に歩くことが大切です。

Q9. 運動は肥厚爪に影響しますか?
適度な運動は爪の発育に良い影響をもたらしますが、スポーツで他人と接触したりして爪が剥がれたり浮いたりすると肥厚爪の原因になることもあります。

Q10. 肥厚爪の治療費はどれくらいかかりますか?
そもそも肥厚爪は足爪を扱っているクリニックや病院、フットケアサロンで処置が受けられます。医療機関であっても保険診療が適用されないことも多いので、それぞれのホームページで調べたり、問い合わせするのがいいでしょう。二ノ切やまもとクリニックでは初診料1000円+トラブル爪の爪切り3900円=4900円になることが多いです。ただし、複数の爪が肥厚爪になっていたり、厚さの程度によっては時間がかかることがあり、30分をこえてしまう場合は追加料金1900円がかかったり、治療を2回に分けておこなうこともあります。その場合は4900円+1900円=6800円や、4900円+3900円=8800円(2回合計)になります。

当院のコラムは全て医師が監修しています
プロフィール

二ノ切やまもとクリニック 院長

山本 将士

・神戸大学医学部医学科 卒業
・神戸大学大学院 卒業
・大阪府済生会中津病院 外科
・神戸大学医学部附属病院 食道胃腸外科
・大阪府済生会中津病院 外科
・ニノ切やまもとクリニック 開院

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アクセス

クリニック名 二ノ切やまもとクリニック
住所・所在地 〒560-0084 豊中市新千里南町2丁目6-18
カーサマリーナモンテカルロ1階
電話番号
アクセス 桃山台駅から徒歩10分
駐車場
営業時間
<駐車場のご案内>
当院では駐車場が10台分使用可能です。
きむら眼科クリニック、日本調剤薬局と兼用ですが、満車になっていることはほとんどありませんので、どうぞお車でお越しください。
日本調剤薬局すぐ北の信号のない交差点を曲がると右側に2つ駐車場があります。奥側の駐車場のさらに左奥の10台分です。
車をとめたら駐車場の奥にエレベーターがありますので、クリニック階でおりれば、手前がきむら眼科クリニックで、そのとなりが当院となっています。
駐車場マップ

二ノ切やまもとクリニックでは
みなさまに寄り添った
診療を心がけております。

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