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爪白癬の合併症とは?爪水虫が引き起こす危険な症状と対策を徹底解説

爪白癬とは真菌(しんきん)と呼ばれる菌類が足爪に感染して起こる病気です。

ほとんどが白癬菌(はくせんきん)と呼ばれる真菌で、ほかにもカンジダ・マラセチアなどの菌も少数認められます。爪水虫は、足の裏や指の間にできる水虫に比べて、治りにくく、爪の下で白癬菌が増殖して爪を持ち上げて爪をボロボロにします。爪がにごる、ぶ厚くなる、もろくなるなどの変化があらわれます

爪白癬(爪水虫)の合併症とは? 

合併症が発生する原因と進行過程

爪白癬の多くは足白癬という足の皮膚に白癬菌が繁殖している状態から、爪に白癬菌が侵入しておこります。合併症は、白癬菌感染が爪に及ぼす影響と白癬菌が爪に留まらず、再び周囲の皮膚に拡大することで発生します。健康な爪は本来、外部からの細菌などの侵入を防ぐバリア機能や指先を守る防護機能を持っていますが、爪白癬によってこの機能が破綻すると、様々なトラブルが発生しやすくなります。

爪白癬が進行すると、爪甲下の角質が蓄積し、この部分が細菌や真菌の温床となります。また、爪の変形や肥厚により、靴の圧迫や爪によって隣の指が傷ついたりすると、炎症をおこすことになります。

高リスク患者さんにおける合併症の特徴

糖尿病患者さんは免疫機能が低下していることがあり、感染症に弱いとされています。また、リウマチなどで免疫抑制剤を使用している場合にも感染症には弱いと言われています。

また、高齢者では、加齢による免疫機能の低下や併存疾患によって、合併症が起こりやすい状態にあります。

爪白癬による皮膚感染の合併症

足白癬(足の水虫)との相互感染

爪白癬の多くは足白癬から爪に白癬菌が入りこんでできると考えられています。足の皮膚にいる白癬菌が爪に侵入して感染を起こし、爪白癬になってからは爪の中の白癬菌が足の皮膚にも感染を起こします。

最初に足白癬と爪白癬があって、足白癬だけを治療したとしても、爪白癬からまた足白癬が再発することがあります。

爪変形による歩行障害

爪白癬が長期になると、爪が分厚くなったり、まっすぐ生えなくなったりして、変形が起こることがあります。変形して分厚くなるとと接触しやすくなったり、靴下を履くときに引っかかったりします。痛みを感じるようになると、痛い側の足をかばって歩き方が変化したり、靴を履いて外出すること自体を控えたりするようになります。

また、爪白癬があると、高齢者は転倒しやすくなると言われています。高齢者の転倒は大腿骨骨折や腰椎圧迫骨折などの危険がありますので、爪白癬はきちんと治療するのがよいでしょう。

爪と皮膚の接触

爪白癬により爪の変形が起こって、爪が皮膚に接触するようになると、痛みを生じることがあります。場合によってはとなりの足指に当たることもあります。

治療としては、爪の変形や肥厚がある場合には爪を切ったり、削ったりして爪を整えて、その周囲の角質をきれいにした上で、内服薬や塗り薬を使います。

爪白癬による全身への影響

爪白癬自体が全身に影響を及ぼすことはほぼありません。ただ、痛みを生じたときに歩き方に影響が出たり、転倒したりすることで、骨折などのさらなる問題をおこしてしまうことはあります。結果的に外出を控えることになったり、活動性が低下することもありえます。そのため、可能な範囲で治療することが大切です。ただし、爪白癬の治療に内服薬を使う場合は副作用への配慮も必要ですので、爪白癬の治療をおこなっている医療機関で医師と相談することが大切です。

爪白癬の予防と適切な治療法

爪白癬の予防

爪白癬の予防は足白癬と同じく、公共の浴場やプール、スポーツジムのロッカーなどでうつりやすいので、自宅に帰ったらお風呂に入って足をきれいに洗うことが大切です。

爪白癬の治療

爪白癬の診断は医療機関にて爪やその周囲の角質を採取しておこないます。白癬菌感染が明らかになれば、治療を考えます。

爪水虫の治療は飲み薬と塗り薬があります。原則は飲み薬による治療ですが、飲み薬による副作用が心配される人や、飲みたくない人には塗り薬を出すこともあります。

治療期間は、内服薬であれば3-6ヶ月程度、塗り薬では1年から1年半程度です。

水虫におかされた爪が生え変わるまでの時間が必要なので治療が長期にわたります。そのため、根気よく治療を続けることが大切です。

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爪白癬の合併症は、適切なケアと治療により防ぐことができます。特に高齢者では転倒などのリスクが高くなるので、定期的な足のチェックと積極的な治療が重要です。軽微な爪の変化でも放置せず、専門医に相談することで、合併症を予防し、健康な足を維持しましょう。

二ノ切やまもとクリニックでは爪白癬の検査、治療を行っています

豊中市にある二ノ切やまもとクリニックでは爪白癬の治療を行っていますので、お気軽にご相談ください。

当院のコラムは全て医師が監修しています
プロフィール

二ノ切やまもとクリニック 院長

山本 将士

・神戸大学医学部医学科 卒業
・神戸大学大学院 卒業
・大阪府済生会中津病院 外科
・神戸大学医学部附属病院 食道胃腸外科
・大阪府済生会中津病院 外科
・ニノ切やまもとクリニック 開院

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