爪白癬(爪水虫)とは真菌(しんきん)と呼ばれる菌類が足爪に感染して起こる病気です。
ほとんどが白癬菌(はくせんきん)と呼ばれる真菌で、ほかにもカンジダ・マラセチアなどの菌も少数認められます。爪水虫は、足の裏や指の間にできる水虫に比べて、治りにくく、爪の下で白癬菌が増殖して爪を持ち上げて爪をボロボロにします。爪がにごる、ぶ厚くなる、もろくなるなどの変化があらわれます
爪水虫の原因になっているのは白癬菌(はくせんきん)と呼ばれる真菌で、ほかにもカンジダ・マラセチアなどの菌も少数認められます。これらの真菌が爪の先や横から爪の下に入りこんで爪の下や爪自体に広がります。放っておくと爪全体に広がっていくことがあります。
爪水虫の治療は飲み薬と塗り薬があります。原則は飲み薬による治療ですが、飲み薬が飲めない人や飲みたくない人には塗り薬を出すこともあります。
内服薬はいくつか種類があります。テルビナフィン(ラミシール)、イトラコナゾール(イトリゾール)、ホスラブコナゾール(ネイリン)などがあります。
125mg/日を6ヶ月間内服。臨床的有効率が74%、菌学的治癒率62%となっており、4分の3近くに有効であるということで有効率は高いと言えます。
400mg/日を3ヶ月間内服。臨床的有効率が75%、菌学的治癒率56%となっており、これも高い有効率を示しています。
100mg/日を3ヶ月間内服。臨床的治癒と菌学的治癒の両方が得られた完全治癒率が59.4%とこれも有効性が高いです。
これらの内服薬の有効性は高いですが、肝機能異常などの副作用もあります。
そのため、定期的な血液検査が必要となったり、内服が難しいと判断されることもあります。
エフィコナゾール(クレナフィン)、ルリコナゾール(ルリコン)などの爪に塗る外用液があります。
ただし、内服薬に比べると治癒率は高くはなく、完全治癒率はルリコナゾールでは15%、エフィコナゾールでは17%となっています。
内服薬に比べると副作用はほとんど問題にはなりません。
治るまでの期間は、内服薬であれば3-6ヶ月程度、塗り薬では1年から1年半程度です。
水虫におかされた爪が生え変わるまでの時間が必要なので治療が長期にわたります。
爪白癬の治療はすべて保険適用となっています。
爪白癬の検査・内服薬の処方・定期的な血液検査が必要になります。いずれもそれほど高額にはなりません。
足指をしっかり洗う、靴下をきちんと洗う、靴を清潔に保つ、スリッパなどを共有しないなどの注意が必要です。
また、同居している家族の爪白癬をなおすこともとても大切です。
爪水虫は水虫になってしまっている爪をしっかりと切って、分厚くなっている場合は薄くしてから治療を開始することが大切です。肥厚した爪をきちんと薄くするにはフットケア外来などで専門的に処置してもらう必要があります。
当院では、毎週火曜・金曜午後・第2土曜午前・第4火曜午前に1人1時間のフットケアの予約枠をもうけています。それ以外の通常の外来でも爪水虫など足の悩みにお答えします。
便利なweb予約、LINE予約をご利用ください。電話予約(06-6318-5881)も承っています。
二ノ切やまもとクリニック 院長
山本 将士
・神戸大学医学部医学科 卒業
・神戸大学大学院 卒業
・大阪府済生会中津病院 外科
・神戸大学医学部附属病院 食道胃腸外科
・大阪府済生会中津病院 外科
・ニノ切やまもとクリニック 開院
クリニック名 | 二ノ切やまもとクリニック |
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住所・所在地 | 〒560-0084 豊中市新千里南町2丁目6-18 カーサマリーナモンテカルロ1階 |
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