痛風とは
血液中の尿酸が多い状態が続いた結果、足首の関節などに尿酸の結晶ができて強い炎症を引き起こして赤く腫れ上がる病気のことをいいます。痛風発作とも呼ばれ、強い痛みのため靴を履くのもつらいほどです。文字通り、「風が吹くだけでも痛い」ということからこの名前がつきました。
基本的に痛風の治療はまずは「痛風発作」に対する治療をおこなって、発作がおさまってから「高尿酸血症」に対する治療をおこないます。
また、今までに痛風発作を起こしたことがなく、健診などで尿酸値が高いことを指摘されただけであれば、痛風発作を起こしたことがある人よりも治療開始や治療の目標をゆるやかに設定して治療を考えます。
まずは痛みや腫れなどの炎症をおさえる治療が大切です。
インドメタシン、ナイキサン、ボルタレンなどの痛み止めで痛みをおさえます。
プレドニゾロンなどのステロイド剤は炎症を抑える効果があります。
発作後できるだけ早く1mg内服してその1時間後に0.5mg内服して、翌日からは0.5mg内服します。
これらの薬をときには併用して痛みなどの炎症をおさえます。
痛風発作がおさまったら、本格的に血液中の尿酸値を下げる治療をおこないます。尿酸値を下げる薬は、尿酸が作られにくくするか、尿酸をどんどん排泄するか、この2通りの種類があります。
体内のプリン体は最終的に尿酸となります。この尿酸を体内で作る経路をおさえることで、血液中の尿酸値を下げます。フェブリク、ウリアデックなどの薬があります。
尿から尿酸を排泄しやすくすることで血液中の尿酸値を下げます。ユリノーム、ユリスなどの薬があります。
尿酸値を下げる薬をしばらく内服しながら、同時にプリン体の摂取に関わるような生活習慣をなおしていくことで、実際に尿酸値が下がっていくと痛風発作を予防することができます。
糖尿病・高血圧・脂質異常症・肥満などのメタボリック症候群と高尿酸血症は密接に関連しています。
メタボリック症候群の人ほど尿酸値は高く、尿酸値が高い人ほどメタボリック症候群の頻度が高いとされています。そのため、高尿酸血症や痛風に対する生活習慣の改善はメタボリック症候群と同じく、食事と運動の習慣を見直します。
などが尿酸値を下げる効果があると言われています。
痛風の人が気をつけるべき食品は尿酸をつくるもととなるプリン体が多く含まれている食品です。
ただ、プリン体が多い食品が何かと言われても、甘いものなどと違って想像がつきにくいと思います。レバーやカツオ、エビ、干物、ビールなどに多く含まれていますが、ビール以外はたくさん摂取することはあまりないかもしれません。
そこで一般的な減量の時と同じく、脂っこいもの・肉類・アルコールを減らして、野菜や魚を増やすという食事がいいと思います。
豊中市にある二ノ切やまもとクリニックでは痛風の治療をおこなっていますので、お気軽にご相談ください。
二ノ切やまもとクリニック 院長
山本 将士
・神戸大学医学部医学科 卒業
・神戸大学大学院 卒業
・大阪府済生会中津病院 外科
・神戸大学医学部附属病院 食道胃腸外科
・大阪府済生会中津病院 外科
・ニノ切やまもとクリニック 開院
クリニック名 | 二ノ切やまもとクリニック |
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