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痛風は何科を受診したらいい?

痛風とは


血液中の尿酸が多い状態が続いた結果、足首の関節などに尿酸の結晶(尿酸ナトリウム結晶という物質)ができて強い炎症を引き起こして赤く腫れ上がる病気のことをいいます。痛風発作とも呼ばれ、強い痛みのため靴を履くのもつらいほどです。文字通り、「風が吹くだけでも痛い」ということからこの名前がつきました。

痛風についての詳細はこちらの記事でも紹介しています。

痛風の好発年齢と性別による特徴

痛風は主に30-50代の男性に多く見られる疾患です。女性は閉経前にはホルモンの影響で比較的まれですが、閉経後は発症リスクが上昇します。特に以下の特徴があります:

・男性の発症年齢は30代後半から増加し始め、40-50代でピークを迎えます。近年は生活習慣の変化により、20代での発症も増加傾向にあります。

・女性は閉経前は尿酸値が低く維持される傾向にありますが、閉経後はエストロゲンの減少により尿酸値が上昇しやすくなり、発症リスクが高まります。

・若年での発症は遺伝的要因や、過度な飲酒、不規則な生活習慣が関連していることが多く見られます。




痛風の初期症状


痛風発作の典型的な症状は激しい痛みです。下肢、特に足の親指のつけねに起きやすいです。

他にも足首などにも起こります。赤く腫れて熱を持っていることが多いです。1カ所の関節に急に出現して24時間以内にピークに達する痛みです。10日くらいで自然に軽快しますが、我慢するのはなかなか大変なくらいの痛みです。

痛風は何科を受診したらいい?

健康診断で尿酸値が高いと言われたら内科を受診しましょう。

足の親指のつけねなどに痛みが出ている場合は痛風発作かもしれませんが、それ以外の病気かもしれないので外科や整形外科などを受診しましょう。

足が痛くなった時に、それが痛風なのかどうかの判断は簡単ではありません。いままでに何度か繰り返している人ならば、「またいつものやつか」と痛風と判断することはできるかもしれません。しかし、初めて痛みを経験する人はそれが痛風なのかどうかを自分で判断するのは難しいので、ひとまずは外科や整形外科などのクリニックや病院を受診しましょう。

痛風の関連疾患

痛風は様々な健康問題と関連があります:

  • メタボリックシンドローム:内臓脂肪型肥満、高血圧、糖尿病、脂質異常症などと密接な関係があります。
  • 高血圧:尿酸値の上昇は血圧上昇と関連があり、両者の管理が重要です。
  • 腎機能障害:高尿酸血症が持続すると、腎臓に負担がかかり、腎機能が低下する可能性があります。
  • 動脈硬化:尿酸値の上昇は動脈硬化を促進する可能性があり、心血管疾患のリスクとなります。

痛風の検査方法

痛風は血液検査で尿酸値が高いといわれていたような人がある日突然経験する関節炎で、とても痛いのが特徴です。そのため、痛風の検査は血液検査で尿酸値を測定するのがよさそうに思われますが、痛風発作が出ている時は尿酸値が低下していることが多いので、検査して低かったからといって痛風ではないとは言えません。そのため、発作時には血液検査をしないことも多く、診断は症状などを参考にしておこなうことが多いです。一つの関節に発赤や腫脹を認め、左右非対称だったり、発症してすぐに痛みがピークをむかえるなどの情報を総合的に判断して痛風かどうかを判断します。

痛み止めなどで炎症が落ち着いてきたら血液検査で尿酸値を測定します。そして必要に応じて尿酸値を下げる効果のある薬を始めます。


食事療法と生活指導

痛風の予防と治療には、適切な食事管理が重要です

  • アルコールを控える:特にビールの摂取を控えめにし、休肝日を設けることが推奨されます。ビールには尿酸の材料となるプリン体が多く含まれています。
  • プリン体を多く含む食品を控える:レバー、干物、いわし、まぐろなどの摂取を控えめにします。これらの食品は尿酸値を上昇させる原因となります。
  • 水分摂取:十分な水分を摂取することで、尿酸の排出を促進します。1日2リットル程度の水分摂取が推奨されます。
  • バランスの取れた食事をとる:野菜や果物を適度に摂取し、過度な肉類の摂取を避けることが重要です。

二ノ切やまもとクリニックでは痛風の検査、治療を行っています

豊中市にある二ノ切やまもとクリニックでは痛風の治療を行っていますので、お気軽にご相談ください。

当院のコラムは全て医師が監修しています
プロフィール

二ノ切やまもとクリニック 院長

山本 将士

・神戸大学医学部医学科 卒業
・神戸大学大学院 卒業
・大阪府済生会中津病院 外科
・神戸大学医学部附属病院 食道胃腸外科
・大阪府済生会中津病院 外科
・ニノ切やまもとクリニック 開院

医師のプロフィールを見る

アクセス

クリニック名 二ノ切やまもとクリニック
住所・所在地 〒560-0084 豊中市新千里南町2丁目6-18
カーサマリーナモンテカルロ1階
電話番号
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