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子供や高齢者に多い巻き爪の特徴と対策|年齢別の注意点も紹介

爪が足裏側に指に巻き付くように変形することを巻き爪といいます。ほとんどは足の指(とくに親指)に起こります。

本来、爪は足裏側からの力に対抗するようにある程度は巻くようになるのが正常です。これが足裏からの外力が十分に作用しなくなると爪の巻く力によって爪が指に過度に巻き付くようになります。他にも爪が靴による圧迫を受けたり、指の変形による圧迫を受けたりして爪が巻いてしまうこともあります。

巻き爪とは?子供から高齢者まで悩む一般的な爪のトラブル

巻き爪の基本的な症状と特徴

巻き爪は爪の変形で、それによる症状の中で多いのが、爪の片方の端が指側に巻き付くようになって、皮膚にあたることによっておこる痛みです。爪と皮膚の接触が何度も繰り返されたり、だんだん巻きが強くなって皮膚に食いこんだりすると、物理的な炎症を起こし始めます。その結果、爪周囲の皮膚が炎症を起こした陥入爪(かんにゅうそう)と呼ばれる状態になります。

  • 爪の側面の皮膚が赤くなる
  • 爪の側面の皮膚が触ると痛くなる
  • 爪の側面の皮膚が盛り上がっている
  • 爪の側面の皮膚がやわらかくなって汁が出ている

巻き爪自体は爪の変形なので痛みなどの困った症状がなければ必ずしも治療しなければならないものではありません。ただ、痛みが出てきた場合は、巻き爪から陥入爪になっている可能性もあります。陥入爪であれば、外科的処置が必要になることもありますので、早めの対処が必要です。

子供と高齢者に巻き爪が多い理由

巻き爪はあらゆる年齢で起こり得ますが、特に高齢者や子供に起こりやすいと言われています。

高齢者は足指でしっかりと地面を蹴ることができなくなってきて、足指からの外力がかからなくなって爪が過剰に巻いてしまいます。また、爪に対する関心が失われたり、視力の低下やそもそも足に手が届かなくなるなどによって、爪の手入れができなくなって結果的に巻き爪になることがあります。

子供の場合は、足の成長に合わせて靴のサイズが選べていなかったり、窮屈になっても知らず知らずに足指を曲げて履き続けることで足爪に外力がかかって、巻き爪になることがあります。多少きつくても慣れている靴を履いたり、自分で靴が小さくなっていることを訴えられないこともありますので、親はときどき靴が足にあっているかどうかを見てあげる必要があります。

子供の巻き爪|特徴と原因

子供の巻き爪の症状

子供は多少痛みや違和感があっても親には言わずに放置していることがあります。親はときおり子供の足を見てあげる必要があります。以下のような兆候がある場合には、巻き爪が症状を引き起こしているかもしれないと注意してあげないといけません。

  • 爪の端が皮膚に食い込んでいる
  • 爪の側面が赤くなっている
  • 爪の側面が痛いと言う、あるいは靴が痛いと言う
  • 片足をかばうように歩いている

毎日お風呂の中やお風呂上がりに子供の足と足爪をチェックしてあげることです。

子供の巻き爪の原因

子供に巻き爪がおこる原因としては、以下のようなものが挙げられます:

  1. 深爪をしている
  2. サッカーなどで足を酷使している
  3. 成長に合わせて靴を選べていない

不適切な爪切りで深爪になってしまうと、その後に生えてきた爪が皮膚に当たることがあります。また、サッカーや格闘技など足に大きな外力がかかるスポーツをしていると爪が変形しなくても爪の側方で炎症を起こして痛みを生じることがあります。

また、子供の足の成長スピードは早く一年で1cm近く大きくなります。早ければ半年で1cm大きくなることもあります。つい最近靴を買ったばかりだから大丈夫だろうと思っていても実際には靴の中でつま先が当たっていることもあります。

定期的に小さくなっていないかチェックして靴を適切なタイミングで買い直していくことが大切です。

高齢者の巻き爪|特徴と原因

高齢者の巻き爪の症状

高齢者では、視力が低下して足の爪が見えにくくなったり、腰が曲がりにくくなって足まで手が届かなくなったり、痛みに鈍感になるなど、さまざまな原因で巻き爪や陥入爪のなど変化に気付きにくくなります。また、糖尿病やその合併症である末梢神経障害、リウマチなどの基礎疾患を持っていることも多いため、爪の変形や巻き爪が悪化するリスクがあります。

高齢者の巻き爪の原因

年齢とともに爪は分厚くなったり、硬くなったり、変形したり、周囲の皮膚の弾力性が低下したりすることで、巻き爪になりやすいと考えられます。

また、同じ靴を長期にわたって履くため、たとえ劣化した靴でも履き続けてしまったり、活動性の低下・筋力の低下により足裏からの適度な外力がかからないことで爪が巻いてしまうことがあります。足への興味や関心が薄れてしまって爪の変化が野放しになってしまうこともあります。

一人暮らしの場合は、本人以外の介護士やヘルパー、家族によるケアが必要になります。それでも切るのが難しい爪などは専門の看護師や医師によるフットケアが必要になります。

子供の巻き爪対策

まずは正しく爪を切ることが、巻き爪などの爪トラブルへの予防対策になります。

  1. 入浴後などに爪がやわらかい時に切る
  2. 爪は直線的に切って角を少し切る
  3. 爪を切りすぎない(深爪にしない)
  4. 靴下などにひっかからないようにやすりがけする

足の爪は手の爪とは切り方が異なります。手の場合は指に沿ってカーブを描くように切りますが、足の場合はスクエアカットと言って横一直線になる様に切って端を少しだけ斜めに切ります。

子供の靴の選び方

子供は活発に動くので動きに合わせて足と一体になって動ける靴が必要です。靴の中で足が動かない様に留め具がある靴が推奨されます。サンダルやスリッパ、クロックスなどは足と靴が一体的には動かないので推奨できません。また、実際の靴選びでは必ず子供を同行させて立っている状態で足に合う靴かどうかを判断しましょう。爪先に1cm程度の余裕がある靴を選びましょう。デザインよりも足にフィットすることが大切ですので、店員さんにも良く相談の上で何度も履いてから決めましょう。

また、子供の足の成長スピードは早く一年で1cm近く大きくなります。早ければ半年で1cm大きくなることもあります。3-4ヶ月おきには靴が小さくないか、つま先の余裕を確認する様にしましょう。あまり余裕がなくなってきたら早めに新しい靴を購入しましょう。

高齢者の巻き爪対策

基本的には子供の爪切りと同じ様な注意点がありますが、とくに高齢者の爪は分厚くなっていることが多いため、難しければ他人にきってもらうことが必要です。

  1. 入浴後などに爪がやわらかい時に切る
  2. 爪は直線的に切って角を少し切る
  3. 爪を切りすぎない(深爪にしない)
  4. 靴下などにひっかからないようにやすりがけする
  5. 自分でできないときは、介護者や専門家にお願いする

無理に自分でなんとかしようとせず、必要に応じて専門家の助けを借りることが大切です。あまりよく見えないまま切ろうとして指を切ってしまって出血するようなことも起こるので、フットケア外来や訪問看護師に相談するのも一つの方法です。

高齢者のケア方法

高齢者の巻き爪予防には、自宅でできるケアが有効です。

  • 大きすぎない靴を選ぶ
  • 足首で固定できる様な靴を選ぶ
  • お風呂で足をきちんと洗う
  • 入浴後に足や爪を保湿する

また、糖尿病や循環器疾患がある高齢者は、とくに足の傷やトラブルが悪化しやすいので、定期的に足の状態をチェックしましょう。

巻き爪・陥入爪の治療

巻き爪は日頃の足爪のケアや靴の選び方などである程度予防したり、巻き爪になっても痛みが出にくくすることができます。

年齢に応じて対策を講じることが重要です。

それでも痛みが生じてしまったり、いつまでもよくならないなどの場合には、専門の医療機関を受診することが大切です。

二ノ切やまもとクリニックでは巻き爪の診断、治療を行っています

豊中市にある二ノ切やまもとクリニックでは巻き爪・陥入爪の治療を行っていますので、お気軽にご相談ください。

当院のコラムは全て医師が監修しています
プロフィール

二ノ切やまもとクリニック 院長

山本 将士

・神戸大学医学部医学科 卒業
・神戸大学大学院 卒業
・大阪府済生会中津病院 外科
・神戸大学医学部附属病院 食道胃腸外科
・大阪府済生会中津病院 外科
・ニノ切やまもとクリニック 開院

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