水虫の治療でよくあるのが、「かゆみがなくなったから、もう大丈夫」と考えて、途中で薬をやめてしまうことです。
水虫は、症状が落ち着いても白癬菌が残っていることがあります。自己判断で治療を中断すると、症状が再び現れることもあります。
足の水虫と爪水虫では、治療に必要な期間が大きく異なります。この記事では、それぞれの治療期間の目安や治療を終了するタイミング、家庭でできる感染予防について解説します。

足の水虫(足白癬)の治療は、抗真菌薬の塗り薬が基本です。症状がある部分だけでなく、病変よりも広い範囲に薬を塗ることが大切です。塗る回数や使用方法は、処方された薬の指示に従いましょう。
治療期間の目安は、水虫のタイプによって異なります。
これらは治療期間の目安です。実際に必要な期間は、症状や皮膚の状態、使用する薬などによって異なります。
かゆみや赤みなどの症状は、白癬菌が完全になくなる前に軽くなることがあります。見た目がよくなったからといって、自己判断で薬をやめないことが大切です。
治療をいつまで続けるかは、症状や診察所見などを踏まえて判断します。症状が改善しても、治療の終了時期について医師に確認しましょう。
爪に白癬菌が感染した爪水虫(爪白癬)は、足の水虫よりも治療に時間がかかることがあります。
薬で白癬菌を抑えても、すでに白く濁ったり厚くなったりした爪が、すぐに元の状態に戻るわけではありません。変化した部分が伸びて、健康な爪に置き換わるまでには時間がかかります。
爪白癬の治療期間は、使用する薬や爪の状態によって異なります。飲み薬では、数カ月で服用が終了する場合もあります。一方、白癬菌が抑えられても、爪の見た目が改善するまでには12カ月以上かかることがあります。
爪白癬の治療には、飲み薬と塗り薬があります。
飲み薬は高い治療効果が期待できますが、持病や併用薬、副作用などに注意が必要です。一方、塗り薬は全身への影響が比較的少ないものの、薬剤や爪の状態によって治療効果が異なります。
どの治療が適しているかは、爪の状態や年齢、持病、服用中の薬などを踏まえて判断します。治療期間や薬の使用方法については、医師に相談しながら進めましょう。
爪水虫の治療では、白癬菌が検査で確認されなくなることと、爪の見た目まで正常になることを区別して考える必要があります。
完全治癒は、菌の検査結果と爪の外観の両方を評価したものです。
薬剤の臨床試験では、次のような完全治癒率が報告されています。
これらは、それぞれの薬剤の臨床試験で得られた結果です。すべての塗り薬・飲み薬に共通する治癒率ではなく、爪の状態などによっても治療効果は異なります。また、臨床試験での治癒率が、そのまま個々の患者さんの治療結果を示すわけではありません。
飲み薬は高い治療効果が期待できる場合がありますが、誰にでも適しているとは限りません。副作用や併用薬なども考慮し、医師と相談して治療方法を選ぶことが大切です。
爪の見た目が改善していても、菌が残っていることがあります。反対に、白癬菌が抑えられていても、変化した爪が伸びきるまでは見た目が戻らないことがあります。治療を終了するタイミングは、自己判断せず医師と相談して決めましょう。

水虫は、白癬菌を含む皮膚のかけらなどを介して、別の人の皮膚に菌が付着することで感染することがあります。
かゆみなどの症状が消えても、白癬菌が残っていれば感染する可能性があります。治療中も、バスマットやスリッパなどの共用には注意しましょう。
ただし、菌が皮膚に付着したからといって、必ず感染するわけではありません。足をやさしく洗い、指の間までしっかり乾かすことが感染予防に役立ちます。強くこすりすぎると皮膚に傷がつくことがあるため、注意しましょう。
白癬菌は、はがれ落ちた皮膚のかけらなどに付着して、環境中に残ることがあります。
日本皮膚科学会によると、白癬菌は垢などと一緒に存在すると、1年以上生き続けることがあります。ただし、これはすべての環境で菌が一律に1年以上生存するという意味ではありません。
靴の中やバスマット、床のほこりなども、感染予防のために清潔に保つことが大切です。
日常生活では、次のような対策を心がけましょう。
バスマットやタオルなど、洗えるものは通常の洗濯で十分です。洗濯できないものは水拭きし、その後しっかり乾燥させましょう。
環境中に菌が残っていることと、実際に感染が成立することは別です。過度に心配する必要はありませんが、日常的な清掃と、感染している方自身の適切な治療を続けることが重要です。
症状が軽くなった段階で治療をやめると、白癬菌が残っていて、再び症状が現れることがあります。また、治療が不十分な場合だけでなく、環境などから再び感染することもあります。
足の水虫が長く続いている方では、爪白癬を合併することもあります。爪白癬になると治療が長期に及ぶことがあるため、足や爪の変化が気になる場合は、早めに相談しましょう。
症状が改善しても、自己判断で治療を中断せず、必要な期間は治療を続けることが大切です。
足の皮むけやかゆみは、水虫以外の皮膚疾患でも起こります。見た目だけでは判断が難しいこともあるため、必要に応じて検査を受けることが大切です。
特に糖尿病や血流障害がある方は、足の傷や感染に注意が必要です。自己判断で皮膚や爪を削ったり、強い刺激を与えたりせず、ご相談ください。
当院では、水虫・爪水虫(白癬)の検査と治療を行っています。必要に応じて検査などで白癬菌を確認し、足や爪の状態、お薬の使用状況などに合わせて治療方針をご案内します。
爪が厚くなっている場合には、原因や爪の状態を確認したうえで、必要に応じて爪のケアについてもご案内します。検査・治療と自費のフットケアは、内容に応じて別の日にご案内する場合があります。
水虫の感染経路や予防については、こちらのコラムもご覧ください。
当院の検査・治療内容については、豊中市の水虫・爪水虫(白癬)治療のページをご覧ください。
二ノ切やまもとクリニック 院長
山本 将士
・神戸大学医学部医学科 卒業
・神戸大学大学院 卒業
・大阪府済生会中津病院 外科
・神戸大学医学部附属病院 食道胃腸外科
・大阪府済生会中津病院 外科
・ニノ切やまもとクリニック 開院
| クリニック名 | 二ノ切やまもとクリニック |
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| 住所・所在地 | 〒560-0084 豊中市新千里南町2丁目6-18 カーサマリーナモンテカルロ1階 |
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