肥厚爪とは爪が分厚くなってしまった状態をいいます。分厚くなるだけで特に痛みや違和感などを感じることなく、見た目もとくに気にならないということであれば、治療の必要はありません。
分厚いことで靴下に引っかかりやすくなったり、靴に当たって痛みを感じたりすることがあります。また、見た目が気になるなどの場合にも治療した方が良いでしょう。
医療機関やフットケアサロンなどを受診するのよいですが、特に病院やクリニックではそもそも足爪を扱っていないところも多いので事前にホームページで調べたり、電話で問い合わせするのがいいでしょう。
肥厚爪についての詳しい記事はこちら
肥厚爪は爪が少し分厚くなる程度ですが、徐々に厚みが増して、やがて爪が黄色や茶色に変色して濁ってきます。
最初は以下のような症状が出てきます。
これらの症状は、適切な処置を行わないとさらに進んでしまう可能性があります。
肥厚爪を放置すると、症状は次第にすすんで、痛みを伴うこともあります。
そうなると、歩きにくくなったり、見た目が気になって、外出がおっくうになることもあるかもしれません。
肥厚爪があるからといって、爪白癬(爪水虫)になるわけではありませんが、爪白癬にかかると肥厚爪になることがあります。爪白癬は爪もしくは爪の下の角質に白癬菌が入り込んで感染したものです。爪白癬になると以下のようなことが起こる場合があります。
爪白癬は転倒のリスクになります。治療は6-12ヶ月程度と長期間かかることが多いです。
肥厚爪の原因はさまざまあるとされていますが、その一つに自分の足に合っていない靴を履いていることが挙げられます。特につま先にあまり余裕がない靴を履いていると爪に継続的に刺激が加わって、肥厚爪や巻き爪など様々な爪トラブルにつながります。
全身の病気や爪の病気などの影響で肥厚爪になることもあります。
日常的な生活習慣も肥厚爪を引き起こすことがあります。
肥厚爪の治療方法は、肥厚の程度によって異なります。医療機関では以下のような治療が行われます:
爪を切除してしまわないといけないくらい重度のことはほとんどありません。多くの方は爪切り+マシンで爪を薄く削ることで対応可能です。
ただし、その後に生えてくる爪はまた肥厚したり、重なったりしてくるので、一度の治療だけでその後もきれいな爪に変わることはあまりありません。新たな爪が伸びてきたらまた処置をおこなうことを何度か繰り返していくうちに徐々に爪の形が通常の爪に近づいていきます。そのため、頻繁な通院は不要ですが、数ヶ月に一度の通院が半年~一年程度は必要になることが多いです。
早期発見・早期治療をすることで治療期間は短くなる可能性があります。
医療機関での治療と並行して、自宅でも適切な爪ケアを行うことが重要です。
以下のようなセルフケアを日常的に実施することで、症状の改善が期待できます:
自分の足爪に関心を持って、顔などの肌と同じように扱うことが大切です。
肥厚爪の爪切りの注意点は以下の通りです。
肥厚爪の処置を医療機関でやってもらった人はその後2-3ヶ月して伸びてきたら、また削って薄くする必要がありますので、自分で切らずに再受診して切ってもらうのがいいと思います。
肥厚爪を放置すると、、
肥厚爪が進むと爪が様々な形態になります。足指に沿って伸びて爪甲鉤弯症と呼ばれる状態になったり、上方向にどんどん分厚くなったり、左右に伸びて行ったりします。
変形した爪が指に当たって痛みを生じることがあります。
こうなることを防ぐためにも、早期に治療開始することが大切です。
肥厚爪によって、歩きにくい・見た目が気になる・ちょっと痛いなどの「生活の質(Quality Of Life)の低下」を起こさないためには下記のような対応が必要です。
肥厚爪だけでなく、巻き爪やタコなど様々な足・足爪のトラブル予防には、適切な靴の選択が重要です。靴選びの際は以下のポイントに注意しましょう:
これらの条件を満たす靴を選ぶことで、肥厚爪の予防に繋がります。
ただ、量販店にて自分でこのような靴を見つけることは難しいかもしれません。
シューフィッターと呼ばれる靴の専門家がいるお店で相談するのも良いでしょう。シューフィッターについてはこちらのサイトで検索できます。(https://fha.gr.jp/shoe)
肥厚爪にならないように予防するためには、以下のような自宅でのフットケアを行うことが良いでしょう。
これらのフットケアを習慣化することで、肥厚爪が再発するリスクを軽減できます。
肥厚爪の再発を防ぐためには以下のような心がけが大切です。
肥厚爪は放置すると不快な症状や見た目が気になるなど生活の支障となる可能性があります。しかし、適切な治療と予防措置を講じることで、症状の改善と再発防止が可能です。少しでも気になる症状がある場合は、早めに足爪を扱っている医療機関に相談し、適切な治療を受けることをお勧めします。
快適な歩行と健康的な生活のために、足と足爪の健康管理を大切にしていきましょう。
当院では肥厚爪の治療をおこなっています。
問診と診察の後に、フットケア用のリクライニングシートで、やすりやマシンで削って肥厚した爪を薄くします。爪白癬が疑われる場合は抗原検査をおこない、白癬菌陽性なら内服や外用薬による白癬菌の治療もおこないます。2-3ヶ月後に爪が伸びてきたら再度処置を行います。これを何度か繰り返すことで徐々に爪が薄くなっていきます。
まずはお気軽にご相談ください。
二ノ切やまもとクリニック 院長
山本 将士
・神戸大学医学部医学科 卒業
・神戸大学大学院 卒業
・大阪府済生会中津病院 外科
・神戸大学医学部附属病院 食道胃腸外科
・大阪府済生会中津病院 外科
・ニノ切やまもとクリニック 開院
クリニック名 | 二ノ切やまもとクリニック |
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