足のむくみに悩んでいる人はけっこう多いと思います。むくみとは皮膚の下の組織に水が溜まっている状態のことです。原因は大まかに分けて4つあります。

血管の圧力が高くなって血管から水分がしみだす
血管内の浸透圧が下がって血管から水分がしみだす
血管の内側の細胞と細胞の間にすきまができて血管から水分がしみだす
リンパ管の流れが悪くなってリンパ管から水がしみだす

以上の４つです。

静脈のうっ滞、水分の過剰摂取、心不全、腎不全、静脈血栓症などでは足の血管の中の圧力が高くなって水分がしみだします。指で押さえるとおさえたあとが残り、40秒以上かかってゆっくり戻ります。

肝硬変、低栄養、ネフローゼ症候群では足の血管内の浸透圧が下がって血管から水分がしみだします。指で押さえるとおさえたあとが残りますが、すぐに戻ってしまいます。

アレルギーや炎症などでは血管の内側の細胞と細胞の間にすきまができて血管から水分がしみだします。指で押さえてもあまりあとが残りません。

リンパ腫、リンパ浮腫などではリンパ管の流れが悪くなってリンパ管から水がしみだします。指で押さえてもあまりあとが残りません。

また、脂肪浮腫といって単なる肥満でむくんでいるように見えることもあります。このようにむくみの原因はいろんなものがあります。

むくみのある足に爪のトラブルや皮膚のトラブルを起こすと、なおりにくくなります。スキンケアや圧迫療法などが必要になることもあります。

むくみくらいで医院にいくのはちょっと気がひけるな、、、と思わずに気軽にご相談ください。