便秘とは「便が出にくいこと」ですが、もう少し細かく考えてみると、以下のような状態が便秘とされています。
このように一口に便秘といっても人によって様々な症状があることがわかります。
便が出にくい状態を「便秘」といいます。
その結果、
など、日常生活に支障が出ている状態を「便秘症」といいます。
つまり、「困っている便秘」は治療の対象になるということです。
便が硬い、回数が少ない、強くいきまないと出ない、残便感があるなどの症状が続く場合に慢性便秘症と診断されます。
便が出にくいことで困っている場合には、まずは気軽にご相談ください。お話をうかがって、食事・生活などで工夫できることがあると思うのでアドバイスさせていただきます。また、希望があれば薬などの治療を始めることもできます。
便秘は、
など、さまざまな原因で起こります。
また、まれに大腸の病気などが隠れていることもあります。
症状が長く続く場合や、急に悪化した場合には、一度ご相談ください。
女性・活動性が低い人・おなかの手術をしたことがある人・高齢者が便秘になりやすいことがわかっています。
食物繊維をとると便秘になりにくいとはよく聞きますが、食物繊維をとればとるほど便秘が解消されるというわけではなく、あくまで食物繊維が不足している人がとれば便秘がよくなるとされています。
また、遺伝するかということについては意見が分かれていて結論は不明です。
便秘症の患者さんの多くにうつ・不安などの症状をみとめるという報告があります。これだけなら便秘症になったことがストレスになっているのか、仕事や勉強のストレスが便秘症を引き起こしたのかはっきりしません。
しかし、心理学的な治療が便秘症の症状を軽くしたという報告もあって、日常生活のストレスが便秘症に影響を及ぼしている可能性はあります。
仕事や人間関係のストレスを回避したり、解消することで便秘症が少し良くなる可能性はありそうです。
強くいきむことで体に負担がかかることはありますが、便秘そのものが直接命に関わることは多くありません。
しかし、便秘症の人はそうでない人に比べて、QOL(quality of life:生活の質)が低いと報告されています。健康面・社会面・精神面での満足度が低いということで、さらには労働意欲の低下もあって、経済的な損失につながっているとされています。
命に関わることは多くありませんが、より良い生活を送るためにはきちんと治療したほうがいいということになります。
「食物繊維や発酵食品が便秘症に効く」とよく言われますが、必ずしもすべての人に効果があるわけではありません。特に、食物繊維が不足している人にとっては有効であることが多いです。こんにゃく・きくらげ・ひじき・わかめなど食物繊維を多く含む食品を食べるように心がけるといいかもしれません。
他にも、プルーン・キウイ・オオバコなどは便の回数が増えるなど便秘症に効果があることがわかっています。
乳酸菌飲料やヨーグルトなどがお腹の調子を整えることがあります。
特にビフィズス菌は、排便回数の改善に効果が期待されています。
食生活の工夫やプロバイオティクスなどを飲んでみたりしてもよくならない便秘には薬が必要になります。
薬のほとんどは下剤です。他にも漢方薬を使うこともあります。
便秘は放置するとそれ自体がストレスになったり、仕事や勉強の意欲が低下するなど生活への影響が大きい場合には、薬の力を借りながら生活習慣を見直して、まずは便秘を解消して、それから経過を見ながら薬を減らしていくという方法がいいと思います。
「下剤はクセになるのでは」と心配される方もいますが、現在は便をやわらかくするタイプなど、比較的やさしく使える薬も増えています。
症状に合わせて調整できますので、ご相談ください。
便秘の薬には、
など、さまざまな種類があります。
「強い下剤で一気に出す」というより、毎日無理なく出せる状態を目指して調整していきます。
市販薬を長く使っている方も、お気軽にご相談ください。
便秘治療では漢方薬を使うこともあります。
など、さまざまな種類があります。
症状や体質に合わせて選択します。
便秘は便が固かったり、回数が少なかったり、便が出にくかったりする状態で、それにより勉強や仕事にも影響が出ることがあります。
便秘そのものが重大な病気ではないことも多いですが、生活の質(QOL)を大きく下げる原因になります。
「こんなときはご相談ください」
まずは、「便秘ですっきりしなくて困ってるんだよね」というときには気軽にご相談ください。
ストレス解消、食物繊維や乳酸菌飲料やサプリメントなど、薬に頼らない方法はたくさんあります。また、それでも難しければ、ゆるやかな薬や漢方薬もあります。比較的新しい下剤もあります。まずはいろいろと試して自分にあったものを見つけましょう。
こんなことくらいで相談してもいいのかなと遠慮する必要はありません。
便秘はよくある症状ですが、生活の質に大きく影響することもあります。気になる場合は早めにご相談ください。
<参考文献>
便通異常症診療ガイドライン2023
Lacy BE, et al. Bowel Disorders. Gastroenterology 2016;150:1393–1407
| クリニック名 | 二ノ切やまもとクリニック |
|---|---|
| 住所・所在地 | 〒560-0084 豊中市新千里南町2丁目6-18 カーサマリーナモンテカルロ1階 |
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桃山台駅から徒歩10分 |
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